【戦評】vs大同特殊鋼レッドスター[第11戦] / Team Staff Review_20201206
「2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第11戦
“荒井建設 presents VOREAS HOKKAIDO 3rd HOME GAME”
今シーズン3回目となるホームゲーム二日目の対戦相手は、まだ記憶に新しい11月に敗戦を喫した相手、大同特殊鋼レッドスター。
ヴォレアス北海道陣営からは、程良い緊張感とホームゲームならではの良いムードが感じられた。
●12/6日 vs大同特殊鋼レッドスター スターティングラインナップ
S(6)/本澤凌斗
MB(18)/後藤万澄
MB(23)/田城広光
OH(0)/越川優 GameCaptain
OH(5)/家近滉一
OP(14)/チャンユーシェン
L(8)/渡辺俊介
1legでは悔しいストレート負けを喫した大同特殊鋼レッドスターとの一戦。
この日もエドクラインHCはスターティングラインナップの変更を行った。
前日とは違ったメンバーで試合に挑むが、特筆すべきは前日に入団会見を行った渡辺俊介のスタート起用であった。
都城大会では、苦しい展開が続き0-3での完敗となったが、この日は強いサーブで自ら道を切り開いたヴォレアス北海道が、セットカウント3-0のストレートで勝利を挙げた。
以下の戦評とピックアッププレイを是非ご覧ください。
ヴォレアス北海道 | 3 | 25 – 18 25 – 13 25 – 22 |
0 | 大同特殊鋼レッドスター |
● 第1セット
この日のアタック決定率75%と、古巣との対決に闘志全開の#18/後藤万澄(MB)のAクイックでファーストポイントを奪いスタートした第1セット。
リーグ屈指のサイドアウト率[*1]を誇る大同特殊鋼相手に、前日の埼玉アザレア戦同様、強気のリスクサーブで押し進めたヴォレアス北海道。
前回の大同特殊鋼との対戦で芳しくなかったサイドアウト率も高水準で維持した。その背景には、本日起用のニューヒーロー#8/渡辺俊介(L)を中心に安定したレセプション供給[*2]から#6/本澤凌斗(S)が相手コートの状況を良く把握したトスワークがあった。
古巣相手に奮起する#18/後藤万澄(MB)と、完全復調と言わんばかりの活躍を魅せた#14/チャンユーシェン(OP)を中心に攻撃を組み立て、堅実なサイドアウトと、リスクサーブからのブレイク[*3]でじわじわと大同特殊鋼を引き離した。
第1セットは25-18でヴォレアス北海道が獲得した。
[*1 “サイドアウト” = 相手サーブから始まるプレーで得点を奪うこと]
[*2 “レセプション” = サーブレシーブのこと]
[*3 “ブレイク” = サーブ側のチームが得点を奪うこと]
(得点後に雄叫びを上げる #18/後藤万澄)
● 第2セット
第1セットにてクイックの印象を付けた#6/本澤凌斗(S)は、第2セットは打って変わってレフト・ライトのサイドアタッカーを中心に攻撃を組み立てる展開を作ると、見事に作戦が的中する。
相手ブロックのマークを分散させてサイドアウトを着実に奪いつつ、サーブ効果率30.3%と驚異の数字を残した#14/チャンユーシェン(OP)を中心に、ストロングサーブでブレイクを量産する。
ディフェンス面では、#23/田城広光(MB)・#18/後藤万澄(MB)の両名を中心に、集中したリードブロック[*4]を敷き、相手アタッカー陣を決定率29.6%まで抑え込んだ。
終始安定した展開を作ったヴォレアス北海道が、第2セットも25-13で獲得し、リベンジまであと1セットとした。
[*4 “リードブロック” = 相手セッターのトスの方向を見極めてから動くブロックのこと]
(ダイナミックにアタックする、攻撃の中心を担った #14/チャンユーシェン)
● 第3セット
10分間のインターバルを挟み、戦術修正をしてきた大同特殊鋼レッドスター。
ヴォレアス北海道のサーブやトス配給にも対応を見せ、中盤までは点差の付かない引き締まった展開となる。
相手セッター#9/長谷川の的を絞らせないトス配給や効果的なサーブに苦しみ、一時は9-15と6点ビハインドの状況まで追い込まれてしまった。
ここでもチームを救ったのは#14/チャンユーシェン(OP)のサーブ。
ノータッチエースを含む3連続ブレイクに加えて、#8/渡辺俊介(L)が後ろから声をかけてチームを盛り立てる。
同点に迫る14-15の場面では、長いラリーを#14/チャンユーシェン(OP)のバックアタックで制し、会場を大きく沸かせて一気に同点とした。
その勢いのまま、2ndテクニカルタイムアウトは16-15と1点リードで迎えることに成功し、タイムアウト後も大同特殊鋼の粘り強いディフェンスにも対しても集中を切らさなかった。
ブロック・ディグ[*5]の効果的な関係を維持し、トータルディフェンスでラリーを制し続けたヴォレアス北海道が、25-22で第3セットも奪取、セットカウント3-0のストレート勝利にて、会場を沸かせた。
(コート上で喜びを爆発させる #8/渡辺俊介)
● 後藤 万澄 [#18 ミドルブロッカー]
左利きの相手ジャンプサーブを、#0/越川優(OH)が#6/本澤凌斗(S)へ返球。
この日、古巣相手に奮闘した#18/後藤万澄(MB)が、2枚ブロックの位置を確認しターン気味にAクイックを打ち込んだ。
得点後のパフォーマンスに現れるように、終始気持ちの籠もったプレーで戦い続けた。
(第1セット/16-13リード時)
● 渡辺 俊介 [#8 リベロ] ・ チャンユーシェン [#14 オポジット]
長く続いたラリーをものにし、ブレイクをもぎ取った1プレー。
#6/本澤凌斗(S)のジャンプサーブからスタートし、乱れた相手Cクイックをすかさず#8/渡辺俊介(L)がディグ。
徐々にプレーの主導権を握ったヴォレアス北海道は、#6/本澤凌斗(S)から#14/チャンユーシェンへと繋ぎ得点した。
体制を崩しながらも打ち切った#14/チャンユーシェン(OP)と、的確な指示を出し続けてコート上をコントロールした#8/渡辺俊介(L)に注目したい。
(第2セット/5-4リード時)
● チャンユーシェン [#14 オポジット]
相手のフローターサーブを#8/渡辺俊介(L)がセッターへ好返球。
#6/本澤凌斗(S)から#14/チャンユーシェン(OP)に送られ、クロスに打ち込んだボールが相手コートに突き刺さった。
この日を象徴するホットラインが最後も機能した。
(第3セット/24-22リード時)
●あとがき
新戦力の#8/渡辺俊介(L)が、サーブレシーブ成功率87.5%をマーク。
チームトータルでも73.3%と安定したレセプション供給から、#6/本澤凌斗(S)のセットアップで相手のブロックを掻い潜り、サイドアウトをしっかりと取ることに成功しました。
新戦力加入を含め、進化し続けるヴォレアス北海道に改めてご注目ください。
年内最後のリーグ戦を終え、チームは天皇杯に向けた準備を加速させます。
12/11(金)の1回戦では、V1/東レアローズとの対戦となり、#4/古田史郎(OP)・#8/渡辺俊介(L)両名の古巣との対決となります。
※渡辺選手は天皇杯出場登録の関係上、チーム帯同致しません。
この1回戦の模様は、パブリックビューイングにてお楽しみいただけます!
●パブリックビューイング詳細
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日時:2020年12月11日(金) 11:30開場/12:00開演
会場:ディノスシネマズ旭川
金額:一般/2,150円 高校生以下/1,000円
※池田代表による解説付き!
選手の参戦もあるかも…
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新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、ディノスシネマズ旭川様による感染対策の実施下で行います。
体調確認・検温・手指消毒・マスク着用等、ご来場の皆様のご協力をお願い致します。
V1チームに超戦する貴重な機会です。
たくさんの方々のご来場とご声援を、お待ちしております!
ともに戦いましょう。
We are VOREAS!!
VOREAS HOKKAIDO Team Staff