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【戦評】vsジェイテクトSTINGS[天皇杯/準々決勝] / Team Staff Review_20201212

「令和2年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会」
“ファイナルラウンド準々決勝”

前日にパブリックビューイングの開催を予定していた”東レアローズ”との1回戦は、
新型コロナウィルスの影響により実現せず、不戦勝にて準々決勝へと駒を進めた。

この日の対戦相手は、前年V.LEAGUE DIVISION1チャンピオンであるジェイテクトSTINGS。
約2年ぶりとなるV1所属チームとの対戦に向け、可能な限りの準備をして試合に臨んだ。

●12/12土 vsジェイテクトSTINGS スターティングラインナップ
S(6)/本澤凌斗
MB(3)/田城貴之
MB(23)/田城広光
OH(0)/越川優 GAMECaptain
OH(5)/家近滉一
OP(14)/チャンユーシェン
L(10)/白石啓丈

チャレンジャーとして挑んだこの大一番は、結果的には力及ばず、セットカウント1-3での敗戦となる。
しかしながら、ヴォレアス北海道持ち味のサーブ&ブロックによりV1覇者と互角に渡り合う場面も見られた。
以下の戦評とピックアッププレーをぜひご覧ください。

ヴォレアス北海道 1 25 – 20
16 – 25
22 – 25
14 – 25
3 ジェイテクトSTINGS
Team Staff Review

● 第1セット
トーナメントによるカップ戦のため、リーグ公式戦ではなかなかない、午前中9時台のゲームスタートとなったこの一戦。
第1セット開始早々からエンジン全開で挑むヴォレアス北海道は、#5/家近滉一(OH)のノータッチエースなど、強いサーブで押し進め、10-4と序盤からリードを奪うことに成功する。
バタつきそうになる場面においても経験豊富な#0/越川優(OH)がゲームキャプテンとしてチームを牽引し、要所要所でポイントを押さえたヴォレアス北海道が16-14とリードを保ち2ndテクニカルタイムアウトを迎える。
サイドアウト[*1]の奪い合いとなった終盤では、17-14のブレイクシチュエーション[*2]で日本代表オポジットの西田選手をキルブロックするなど、今季リーグ戦最多出場の#23/田城広光(MB)がチームを勢いづけた。
最後まで攻撃の手を緩めなかったヴォレアス北海道は、#0/越川優(OH)のネットインサーブで2連続ブレイクを奪うなどリードを保ち、第1セット奪取に成功した。
[*1 “サイドアウト” = 相手サーブから始まるプレーで得点を奪うこと] [*2 “ブレイク” = サーブ側のチームが得点を奪うこと]
(得点を決め喜びを爆発させるヴォレアス北海道の選手たち|写真提供バレーボールNEXt)

● 第2セット
第2セットのジェイテクトSTINGSはセッターを久保山選手に変更。序盤から前年V1覇者の威厳を見せつけられる展開となる。
相手の精度の高いブロックで、ヴォレアスのサイドアタッカー陣が苦しめられる場面が続き、1stテクニカルタイムアウトを3-8で迎える。
苦しい場面を打開すべく、エドクラインHCは#4/古田史郎(OP)・#2/山口功太郎(S)の両選手を投入。
セッターが不在となる変則の2枚替えを行い2連続でブレイク、#2/山口功太郎(S)がクイックを中心にコンビを組み立てチームを勢いづける。
古巣相手に力が入る#4/古田史郎(OP)もネットインのノータッチエースでブレイクを奪い、3点差まで詰め寄ることに成功した。
しかし、精度の高いスクリーン上を通すサーブや効果的なブロックに阻まれ押されるヴォレアス北海道。
第2セットは落としてしまい、セットカウント1-1のイーブンに戻されてしまう。

● 第3セット
流れを取り戻したいヴォレアス北海道。
しかし、日本代表オポジット西田が高さのあるスパイクに圧倒され、同世代台湾代表のチャンが一枚ブロックで仕留められるなど、劣勢な状態が続き1stテクニカルタイムアウトを2-8で迎える。
なんとか盛り返したいヴォレアス北海道は、#0/越川優(OH)のサーブターンで2度のブレイクを獲得、対角を打ち抜くライト側からのバックアタックを見せるなど、チームを牽引する。
これに呼応するかのように#14/チャンユーシェン(OP)が勢いづき、レフトからの強烈なアタック、相手OHフェリペ選手のフェイントを叩き落し2連続ポイント。
一時は8点もあった点差を、中盤12-14の2点差まで戻すことに成功した。
更には、このセットも古田・山口を変則2枚替えで投入。
#4/古田史郎(OP)が相手OHフェリペ選手の上を打ち抜くスパイクなどを見せ、僅差のまま終盤を迎えるが、22-25で第3セットを落とす。

● 第4セット
後がない第4セットは、好スタートを見せるヴォレアス北海道。
#5/家近滉一(OH)のノータッチエース、苦しい2段トスをコート奥に決める#0/越川優(OH)の狙いすましたアタックなどにより、引き締まった展開を作る。
中盤に#14/チャンユーシェン(OP)の攻撃が相手ブロッカーに読まれ、捕まりだすと一気にジェイテクトSTINGSのペースに持ち込まれた。
#4/古田史郎(OP)・#17/辰巳遼(S)の2枚替えから、#13/佐々木博秋(OH)・#20/戸田拓也(OH)・#18/後藤万澄(MB)と、立て続けに5名のメンバーチェンジで流れを変えたいエドクラインHC。
タイムアウトを含めて展開を打破すべく策を講じるも、一度離れた点差は縮まることはなく14-25で第4セットを落とし、セットカウント1-3にてV1覇者ジェイテクトに敗戦となった。

(試合終了後の電光掲示板。セットカウント1-3でジェイテクトSTINGSが準々決勝に駒を進め、その後優勝)

Pick up PLAY

● Best Serves
強敵相手に打ち勝つため、全員をジャンプサーバーで固めたヴォレアス北海道。
ブレイクを獲得するために強打を続けたサーブの中から、サービスエースを獲得したプレーを抜粋してお届けします。

● Best Blocks
高い攻撃力を誇るジェイテクトSTINGSを相手に、随所に好ブロックを見せたヴォレアス北海道。
各セットから抜粋したブロック集をご覧ください!

● Best Attacks
ヴォレアス北海道の持ち味の一つである幅広いアタック集。
高さに劣る相手に見せたベストアタックをお届けします!

●あとがき
2019-20シーズンのV1覇者との一戦、トーナメントの一発勝負の緊張感が流れる中、リーグ戦とは一味違った表情を見せて戦い抜いたヴォレアス北海道。
1セットこそ奪うことができたものの、格の違いを見せられる場面も多々見られた。
(結果的に今年度の天皇杯は、敗戦を喫したジェイテクトSTINGSが優勝を果たした)

浮き彫りになった課題をしっかりと克服しながらリーグ後半戦を戦い抜き、さらなる成長を遂げ、リーグ優勝を果たしたい。
そして、来る2021年4月3・4日の入替戦では、必ずや勝利をお届けするべく一戦一戦を大事に超戦を続けていくことをお約束致します。

本日、2021年2月7日(日)は年明け初となる公式戦。
リーグ三連覇中の宿敵”富士通カワサキレッドスピリッツ”との対戦となります。

V.TVでの配信の他、旭川市内映画館においてはパブリックビューイングが開催されます。
前売りチケットはお陰様をもちまして完売となりましたが、若干数の当日券の販売を予定しております。

ご希望の方は以下詳細をご確認の上、是非ご参加ください。
施設主導による感染症対策を徹底して、お迎えさせて頂きます。

リーグ制覇のためには負けられない首位攻防戦、皆様の熱いご声援をお待ちしております!

●パブリックビューイング詳細
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日時:2021年2月7日(日) 12:30開場/13:00試合開始
会場:ディノスシネマズ旭川
金額:一般/2,300円 高校生以下/1,100円

出演者
VOREAS,INC.代表取締役社長 池田 憲士郎
イベントMC SATORU
ヴォレアス北海道OB 倉内 哲

詳細はこちら
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勝利の喜びを分かち合いましょう!
We are VOREAS!!

VOREAS HOKKAIDO Team Staff