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【戦評】vs富士通カワサキレッドスピリッツ[第12戦] / Team Staff Review_20210207

「2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第12戦

2021年初の公式戦となるヴォレアス北海道は、敵地での戦いに向け、一歩ずつ準備を続けてきた。
リーグ三連覇中のチャンピオンチームに、1年2ヶ月ぶりに勝負を挑んだ。

●2/7日 vs富士通カワサキレッドスピリッツ スターティングラインナップ
S(6)/本澤凌斗
MB(3)/田城貴之
MB(23)/田城広光
OH(0)/越川優
OH(13)/佐々木博秋
OP(14)/チャンユーシェン
L(8)/渡辺俊介

ヴォレアス北海道にとっては、年始に予定していたHG鷹栖大会が中止となり、天皇杯から約2か月ぶりの公式戦であった。
現在、全勝でリーグ首位を走る富士通カワサキレッドスピリッツのホームであるカルッツかわさきでの対決。
首位奪還のためには絶対に負けられない一戦であったが、セットカウント0-3での手痛い敗戦となった。
第12戦の戦評とピックアッププレイを是非ご覧ください。

ヴォレアス北海道 0 21 – 25
17 – 25
18 – 25
3 富士通カワサキレッドスピリッツ
Team Staff Review

● 第1セット
序盤は両チームともに硬さが見られ、お互いにサーブやアタックでミスが重なり膠着した展開となった。
7-7の場面では、#14/チャンユーシェン(OP)がしっかり決めきり、サイドアウト[*1]。
1stテクニカルタイムアウトを1点リードで迎えた。
中盤では、#3/田城貴之(MB)が負傷退場となり、#18/後藤万澄(MB)が途中交代で出場。
その後藤によるサーブでは、ここまで奪いきれなかったブレイク[*2]を3連続で奪うことに成功し、14-10と富士通を引き離すことに成功した。
しかし、その後は3連続のアタックエラーなどミスを重ね、相手に7連続での得点を許すこととなった。
その後もサーブミスが続き、ブレイクシチュエーションをものにできないまま終盤を迎え、第1セットを21-25で落としてしまう。

[*1 “サイドアウト” = 相手サーブから始まるプレーで得点を奪うこと] [*2 “ブレイク” = サーブ側のチームが得点を奪うこと] (相手アタッカーをシャットアウトする、#23/田城広光)

● 第2セット
このまま負けられない第2セット、序盤から良い展開を作りたいところであったが、アタックエラーやレセプションの連係ミスなどにより、非常に悪い展開でスタートしてしまう。
富士通のサーブターゲットとなっていた#0/越川優(OH)に替えて#20/戸田拓也(OH)を投入するなど、流れを変えるために手を打つが、前半につけられた点差は埋められず苦しい展開が続く。
中盤にかけては前セットに続き#4/古田史郎(OP)・#2/山口功太郎(S)の2枚を投入するも、サーブミス・アタックミスが目立ち、悪い流れを断ち切れない。
第2セットは17-25と大きく引き離されて連取されてしまう。

● 第3セット
メンバーチェンジを行って臨んだ第3セット。
#4/古田史郎(OP)・#2/山口功太郎(S)・#5/家近滉一(OH)をスタートで起用し、逆転へ向けた采配をとったエドクラインHC。
1-2セット目と比較するとサイドアウト率が高くなり、序盤は大きな点差の無い膠着した展開となった。
1stテクニカルタイムアウト明けの9-12の場面では、富士通#13/兵頭選手の好サーブから3連続でブレイクを許し、ヴォレアス北海道は一気に展開が苦しくなる。
ピンチサーバーで起用された#9/加藤伊織(MB)が相手レセプションを崩すも、ブレイクは奪えない。
終盤まで点差を詰めることはできず、最後は力及ばずに18-25で第3セットも落とし、セットカウント0-3にて首位富士通に完敗を許した。

Pick up PLAY

● 越川 優 [#0 アウトサイドヒッター]

試合開始後の拮抗した展開時に、貴重なブレイクポイントを挙げる#0/越川優(OH)
相手レセプションの間をすり抜け、コントロールされた強サーブが富士通コートに突き刺さった。
そのままの勢いで、ヴォレアス北海道がリードで1stテクニカルタイムアウトを迎えた。
(第1セット/6-6同点時)

● チャン ユーシェン [#14 オポジット]

#20/戸田拓也(OH)が相手サーブを好返球で処理し、しっかりと攻撃にも参加。コート中央の#18/後藤万澄(MB)・バックアタックを狙う#13/佐々木博秋(OH)がしっかりと相手ブロッカーを引きつけ、#14/チャンユーシェン(OP)が乱れた相手ブロックの隙間をついて、しっかりと決めきった。
数的有利な状況を生かし、ヴォレアス北海道が重要視しているファーストボールサイドアウト[*3]を体現したシーン。
[*3 “ファーストボールサイドアウト” = 相手のサーブをレセプションし、アタックで攻め返し即座に得点すること] (第2セット/5-10相手リード時)

● 後藤 万澄 [#18 ミドルブロッカー]

セットカウント0-2と追い込まれたヴォレアス北海道。
#5/家近滉一(OH)の好レセプションから#2/山口功太郎(S)へと繋ぎ、#18/後藤万澄(MB)が高い打点からBクイックを打ち下ろした。
見事に相手ブロックを弾き飛ばし、1ラリーでしっかりとサイドアウトを奪った。
(第3セット/6-9相手リード時)

●あとがき
緊急事態宣言発令に伴うリーグ一斉中止の影響により、1月唯一の公式戦であったHG鷹栖大会が開催されず、2021年最初の試合となった。
2か月弱の期間が空いた中でゲーム観の無さが心配されていたが、それを踏まえても自滅的要素の多い試合内容であった。

今シーズンのチームとしての目標である「V2優勝」「入替戦勝利」を達成するために、この試合だけは、どうしても、なんとしても勝ちたい相手であり、勝たなければならない相手であった。

自力での優勝は無くなってしまったものの、入替戦へ向けて必須となる2位の座を死守する為、選手・スタッフ一人一人の自覚、チャレンジャーとしてのメンタリティ、ここが改善されない限り、リーグ終盤戦での勝利は無い。

サーブミスは20本、チームが重要視してきたファーストボールサイドアウトの数値も著しく低下し、多くの課題が残った。追いかける展開となった場合に、自分たちで打破できる力を身につけなければならない。

ここからレベルアップをし、2021年3月7日(日)には必ずやこの因縁の相手にリベンジを果たしてくれると信じております。

週末の旭川大会は道新・道スポ presents!来場者プレゼントや抽選イベントを行います!

サポーターの皆様とともに、ホームの一体感の中でリベンジを果たしましょう。
ご来場をお待ちしております。

ともに戦いましょう。
We are VOREAS!!

VOREAS HOKKAIDO Team Staff