【戦評】vsつくばユナイテッドSunGAIA[第4戦] / Team Staff Review_20201108
「2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第4戦
砂川大会2日目の相手は、前日サフィルヴァ北海道に快勝したつくばユナイテッドSunGAIA。
対戦チームに応じて戦術・選手起用を変化させるエドクラインHCは、以下のスターティングラインナップで試合に臨んだ。
●11/8日 vsつくばユナイテッドSunGAIA スターティングラインナップ
#17/辰巳遼(S)
#3/田城貴之(MB)
#23/田城広光(MB)
#0/越川優(OH) GAMECaptain
#13/佐々木博秋(OH)
#14/チャンユーシェン(OP)
#10/白石啓丈(L)
一方のつくばユナイテッドSunGAIAは大型ミドルブロッカーの2選手を入れ替え、#5/廣瀬 → #8/曹 にて試合に臨んだ。
会場確保の観点等から、例年以上に変則日程となっている今年のV2において既に5試合消化しており今季における試合感を高く持ち、チーム全体の雰囲気もよく、油断のできない対戦相手。
戦術分析によるメンバー構成など、様々な思惑が交錯するなか試合開始を迎えた。
結果的には3-0のストレート勝ちとなったものの見応えのある好プレーも多く、各セットごと注目ポイントが見られレベルの高いゲームとなる。
以下の戦評とピックアッププレーをぜひご覧ください。
ヴォレアス北海道 | 3 | 25 – 19 25 – 13 29 – 27 |
0 | つくばユナイテッドSunGAIA |
● 第1セット
試合序盤からは、サイドアウトを奪い合う展開となり、2ndテクニカルタイムアウトまで両者一歩も譲らない拮抗した試合展開に。
この状況を打破したのは、#23/田城広光(MB)・#3/田城貴之(MB)の田城ブラザーズと、今シーズン存在感をより大きくした#14/チャンユーシェン(OP)の活躍が大きい。
長いラリーを一瞬で止める弟・広光のキルブロック、前日から砂川会場を沸かせてきた#10/白石啓丈(L)のディグ[*1]から #14/チャンユーシェン(OP)の力強いバックアタックは、その迫力で、この日も会場を何度もどよめかせた。
そしてセット終盤では、”もう1ブレイクが欲しい”というここぞの場面で魅せた、兄・貴之のバズーカサーブ。
つくばに2度のタイムアウトを取らせるサービスエースで突き放し、一気に流れを掴み第一セットを奪う。
[*1 “ディグ” = 相手スパイクをレシーブすること]
(#17/辰巳遼・#23/田城広光・#13/佐々木博秋の3枚ブロック)
● 第2セット
前セット終盤からの勢いが続くヴォレアス北海道は、第1セットで対応に苦しんだ”つくば#1/上場(OP)”を、ヴォレアス#3/田城貴之(MB)がブロックで仕留めると、一気にブレイクを量産する展開に。
大量リードをもらった#17/辰巳遼(S)はゾーンを予想させない配球で完全に試合をコントロール。
前日には本数の少なかったBクイックを絡ませ、効果的なセットを魅せた。
この日絶好調の#3/田城貴之(MB)が相手2枚ブロッカー上を抜くBクイックなどで素晴らしい活躍を魅せ、第二セットも連取した。
(#17辰巳遼 からのBクイックを打つ #3/田城貴之)
● 第3セット
このセットも、つくば#1/上場(OP)のアタックに苦しむヴォレアス北海道。
相手の好サーブにレセプション[*2]を乱されながらも、#23/田城広光(MB)のキルブロック、#17/辰巳遼(S)のフォローなどが見られ、お互い一歩も譲らない一進一退の攻防を繰り広げる。
[*2 “レセプション” = サーブレシーブのこと]
18-17と拮抗した場面で、ピンチサーバーとして#18/後藤万澄(MB)がコートイン。
エドクラインHCの意図を汲み取ったフローターサーブで、相手レセプションを乱しブレイクを奪いしっかりとその役割を果たす。
セット終盤は、一度はセットポイントを握られたものの、ヴォレアス北海道が必死に食らいつく展開に。
この日つくばのサーブターゲットになり、チーム最多の21本のレセプションを上げ続けた#0/越川優(OH)は、粘り強くブロック・スパイクと得点を重ね、最後は強烈なスパイクを見せ、デュースに縺れ込んだ第3セットを締めくくった。
昨日に引き続き、この日もセットカウント3-0のストレートで勝利したヴォレアス北海道は、開幕から4連勝(勝ち点12)となり、単独首位に立っている。
(得点を決め笑顔を見せる#0越川優とヴォレアス北海道選手たち)
● 田城 広光 [#23 ミドルブロッカー]
長いラリーとなった場面。相手の左右への展開に惑わされずに、相手の得意コース・向き・目線を感じ取り、左腕のみで見事な片腕ブロックを決めて見せた。テクニカルタイムアウト後の重要な局面でのビッグプレーでリードを広げ、ヴォレアス北海道が波に乗るきっかけを作った。
(第1セット/16-15リード時)
● 白石 啓丈 [#10 リベロ] ・ チャン ユーシェン [#14 オポジット]
相手の強烈なバックアタックを、#10/白石啓丈(L)がフライングでのディグで魅せる。
セッターには届かないボールのため、#0/越川優が、コート後方から右サイドにハイセットで展開。
相手ブロック3枚 vs バックライト1枚[*3]のかなり不利な状況下でありながら、角度のないストレート方向に撃ち抜く技ありの好プレー。
[*3 “バックライト” = 攻撃側右後方からのバックアタックのこと]
(第1セット/18-17リード時)
● 田城 貴之 [#3 ミドルブロッカー]
コート前方へ落とすようなサーブを、体制を崩しながらも返球する#0/越川優(OH)。
越川の助走が取れなくなり、#17/辰巳遼(S)は、アタッカー3枚からの攻撃選択を求められたシーン。
ここではBクイックに走り込んだ#3/田城貴之(MB)を選択し、相手リードブロックの上から強烈なスパイクがを叩き込まれた。
相手ブロッカーは、右サイドの#14/チャンユーシェン(OP)、パイプ[*4]からの#13/佐々木博秋(OH)がしっかりと目に入り、リードブロック[*5]が遅くなったことで相手ブロッカーとの高さの差につながった。チーム戦術がしっかり機能したプレーであったと感じる。
[*4 “パイプ” = コート中央からのバックアタック]
[*5 “リードブロック” = トスを見てから動くブロック]
(第2セット/23-13リード時)
● 田城 貴之 [#3 ミドルブロッカー] ・ 越川 優 [#0 アウトサイドヒッター]
#13/佐々木博秋(OH)のサーブが好返球され、つくばが有利な状況下でのアタックとなる。
この日、絶好調の#3/田城貴之は、相手セッター・ミドルブロッカーの動きを周辺視野にてしっかり確認しながら、状況判断をしている。
相手ミドルブロッカーがCクイック[*6]に入ったのを確認し、相手レフトのブロックに向かう。
見事にワンタッチすることに成功、#13/佐々木博秋(OH)が#0/越川優(OH)に繋ぎスパイク、そのリバウンドを#14/チャンユーシェンがしっかりと処理。
高く上がったボールは、#17/辰巳遼(S)から再び、#0/越川優(OH)へとボールが渡り、相手リベロを撃ち抜いた。
このプレーで、デュースに縺れ込んだ第3セットが終了し、セットカウント3-0でヴォレアスがストレート勝利を収めた。
[*6 “Cクイック” = セッターの背面側・近いクイック]
(第3セット/28-27リード時)
次週からは3週連続のアウェイゲームとなり、タフな試合が続くことが予想されております。
●神奈川県川崎市/カルッツかわさき
11/15日|第5戦:vs長野GaRons
※リモートマッチでの開催
●宮崎県都城市/早水公園体育文化センター
11/21土|第6戦:vsきんでんトリニティーブリッツ
11/22日|第7戦:vs大同特殊鋼レッドスター
※リモートマッチでの開催
●北海道札幌市/北ガスアリーナ札幌46
11/28土|第8戦:vsサフィルヴァ北海道
11/29日|第9戦:vsサフィルヴァ北海道
この戦評は、遠征先からも投稿予定ですので、ぜひヴォレアス北海道の戦いに今後もご注目ください。
なお、第8戦・第9戦のサフィルヴァ北海道との札幌市での対決は、旭川発着JTBオフィシャルツアーの実施が決定!
ヴォレアス北海道サポーターとともに、北海道ダービーを生で観戦することができます。
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※一般発売は、11/15日を予定しております。(公式アナウンスをお待ちください)
また、北海道ダービーの翌週(12/5-6)は、本拠地旭川でのホームゲームが開催されます。
対戦相手は、昨年3位の埼玉アザレア・昨年5位の大同特殊鋼レッドスター。
難敵を迎え、勝利するにはサポーターの皆さまのご声援が必要です。
ぜひ会場へお越しください! We are VOREAS!!
2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 旭川大会
荒井建設 presents VOREAS HOKKAIDO 3rd HOME GAME
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VOREAS HOKKAIDO Team Staff