【戦評】vsサフィルヴァ北海道[第9戦] / Team Staff Review_20201129
「2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第9戦
北海道ダービー第2戦。
熱気に包まれた北ガスアリーナ札幌46にて、ヴォレアス北海道とサフィルヴァ北海道のゲームが開催された。
Vリーグ公式戦では初めての対戦となった前日は、ストレート勝利を挙げることができたものの、サフィルヴァ北海道の多彩な戦術を前に苦しむ場面が見られた。
エドクラインHCはチームミーティングにて、再度戦術の確認を行い、ヴォレアス北海道は以下のラインナップで試合に臨んだ。
●11/29日 vsサフィルヴァ北海道 スターティングラインナップ
S(6)/本澤凌斗
MB(18)/後藤万澄
MB(23)/田城広光
OH(0)/越川優
OH(5)/家近滉一
OP(4)/古田史郎Captain
L(10)/白石啓丈
今シーズン、ここまでメンバー固定をせずに戦うヴォレアス北海道。この日もスターティングラインナップを大きく変更し、試合に臨んだ。
試合内容として特筆すべきは、サーブ効果率。昨日の6.2%から大きく伸ばして12.8%としたヴォレアス北海道。
サフィルヴァ北海道のストロングポイントであるMB陣を封じ、この日もストレート勝利することができた。
以下の戦評とピックアッププレーをぜひご覧ください。
ヴォレアス北海道 | 3 | 25 – 20 25 – 13 25 – 20 |
0 | サフィルヴァ北海道 |
● 第1セット
ヴォレアス北海道は序盤から、#4/古田史郎(OP)・#6/本澤凌斗(S)らがサーブポイントを挙げるなど、強いサーブで押し進める。
一方のサフィルヴァ北海道は、前日には見せなかったCクイックを使用、ブロックシフトを変更するなどの戦術調整をして応戦する。
序盤セットに硬さが見られた#6/本澤凌斗(S)であったが、徐々に相手ブロッカーの状況判断を修正し、的確なゲームメイクを見せ始める。
22-19のレセプションアタック[*1]のシチュエーションでは、#5/家近滉一(OH)をノーブロックで打たせる場面も演出した。
勢いを緩めることなく、25-20で第1セットを奪取することに成功した。
[*1 “レセプション” = サーブレシーブ後の攻撃に転じるアタック]
(安定したレセプションを見せた #0/越川優)
● 第2セット
セット序盤の2-1の場面では、両チームが1つのプレーに対しチャレンジ[*2]を行使し合う珍しい展開からスタート。
そんな中でもサーブで攻める姿勢は緩めないヴォレアス北海道が、徐々にリードを広げていく。
5-2の場面では長いラリーをツーアタックで制する#6/本澤凌斗(S)
苦しい場面でトスをもらうことが多いながら、粘り強く展開を作り続けた#0/越川優(OH)は、相手ディガー[*3]の陣形をよく見てアタックを放つなど、ヴォレアスが試合巧者ぶりを発揮し、リードを広げる。
手を緩めることなく攻め続けたヴォレアス北海道が大きくリードを広げ、第2セットも25-13で奪取し、北海道ダービー2戦目の王手をかける。
[*2 “チャレンジ” = レフェリーの判定に対し審議を求めること。各チーム1試合2回まで]
[*3 “ディガー” = ディグ(スパイクレシーブ)をするプレーヤーのこと]
(高さのあるブロックで圧倒した #23/田城広光・#4/古田史郎)
● 第3セット
膠着状態の序盤に一歩リードをもたらしたのは、この日スターティングメンバーの#18/後藤万澄(MB)のサーブであった。
レセプションを乱し、ハイセット[*4]のシチュエーションを作り出すと、この日ブロック決定本数5本と大爆発であった#4/古田史郎(OP)のブロックで相手OPをシャットアウト。
今シーズン乱れることが多かった第3セットも、攻撃の手を緩めないヴォレアス北海道。
この2連戦の両日でスターティングメンバーを務める#23/田城広光(MB)のサービスエースでダメ押しのブレイク[*5]。
最後は#18/後藤万澄(MB)のキルブロックで得点を重ね、25-20でヴォレアス北海道が3-0のストレート勝ち。
北海道ダービー二連戦は、ヴォレアス北海道に軍配が上がった。
[*4 “ハイセット” = セッターへの返球が乱れ、ネットと離れた位置から高いボールをあげ、アタッカー頼りになるシーンのこと]
[*5 “ブレイク” = サーブ側のチームが得点を奪うこと]
(勝利者インタビューを受ける #4/古田史郎)
● 古田 史郎 [#4 オポジット]
この日スターティングメンバー出場の#4/古田史郎(OP)が輝きを魅せる。
テクニカルタイムアウト明けの場面で、集中力を高めて放たれた強いジャンプサーブは、見事に相手レシーバーを打ち抜いた。
この日のサービスエースは1本ながら、効果的なサーブで相手を苦しめ続けた。
(第1セット/8-7リード時)
● 本澤 凌斗 [#6 セッター] ・ 後藤 万澄 [#18 ミドルブロッカー]
ヴォレアス北海道の連続得点が続き、#23/田城広光(MB)のコントロールサーブからスタートしたプレー。
相手のBクイックを1枚ブロックで応戦する#18/後藤万澄(MB)は、続くアウトサイドヒッターのアタックもワンタッチをし、ヴォレアス北海道の攻撃に切り替わる。
#4/古田史郎(OP)からのオーバーハンドでのパスを受けた#6/本澤凌斗(S)が、冷静に状況判断をしツーアタックを相手コート中央に沈めた。
(第2セット/5-2リード時)
● 後藤 万澄 [#18 ミドルブロッカー]
マッチポイントを握ったヴォレアス北海道、#5/家近滉一(OH)のジャンプサーブから始まったこの日最後のプレー。
相手アウトサイドヒッターのコースをしっかりと2枚ブロックで塞ぎ、見事シャットアウト。
ブロック決定本数3本と、#4/古田史郎(OP)の5本に次ぐ高い数字を残してチームに貢献した。
(第3セット/24-20リード時)
●あとがき
多彩なメンバー構成と、それぞれの強みを見せて見事2連勝を飾ったヴォレアス北海道。
その一方で、セッターとアタッカーの連携、ブロック&ディグの細かなディティールなど、課題を残す部分も散見されました。
次節は今シーズン3度目のホームゲームにて、埼玉アザレアと大同特殊鋼レッドスターを迎えて戦うことになりますが、チームの課題を一つ一つ修正していき、ヴォレアス北海道にとって年内最後のリーグ戦となる2連戦も、勝利で終えたいと意気込んでおります。
お時間の許す限り、皆様それぞれの楽しみ方で、ヴォレアス北海道へエールを送ってください。
サポーターの皆様とともに、リーグ中盤戦を戦い抜きたいと思います。
引き続き、たくさんのご声援をよろしくお願い致します!
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2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 旭川大会
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