GAMES

【戦評】vs埼玉アザレア[第10戦] / Team Staff Review_20201205

「2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN」第10戦
新型コロナウィルスの影響により、11チームにて開催している今シーズンのV2男子。
各チーム全20試合のうち、ヴォレアス北海道は節目となる10試合目を終えた。

この日の対戦相手は、今シーズン4試合目の埼玉アザレア。
昨シーズンの対戦は、セットカウント0-2からの逆転勝利となった1戦のみ。
試合前より、ヴォレアス北海道陣営には、緊張感が感じられた。

●12/5土 vs埼玉アザレア スターティングラインナップ
S(17)/辰巳遼
MB(3)/田城貴之
MB(23)/田城広光
OH(13)/佐々木博秋
OH(20)/戸田拓也
OP(4)/古田史郎 Captain
L(10)/白石啓丈

アタック決定率やサーブレシーブの面で不安定さは見られたものの、ヴォレアス北海道のストロングポイントであるサーブ&ブロックが機能し、セットカウント3-1で勝利を挙げた第10戦、以下の戦評とピックアッププレイを是非ご覧ください。

ヴォレアス北海道 3 25 – 22
25 – 22
15 – 25
25 – 20
1 埼玉アザレア
Team Staff Review

● 第1セット
試合序盤は拮抗した展開が続き、1stテクニカルタイムアウトまでサイドアウト[*1]を取り合う形でスタートした第1セット。
11-8からサーブポジションについた#3/田城貴之(MB)は、コントロールサーブを放ったのちに相手オポジットのアタックをワンハンドでディグ[*2]するなどの気迫を見せ2連続ブレイク[*3]。
復帰から3度目のスターティングメンバーに起用されたキャプテン#4/古田史郎(OP)の強烈なサーブ・アタックで点数を重ねて2ndテクニカルタイムアウトまでに16-10とリードを広げる。
しかし、埼玉アザレアの#7/笠原(MB)のフローターサーブ、粘り強いディフェンスに苦しめられ、16-16まで詰められる展開に。
ここで嫌な流れを断ち切ったのは、この日勝利者インタビューを受けた#4/古田史郎(OP)。
18-18の場面で見せた、レフトからの超インナーアタックで圧倒、チームに勢いをもたらし第1セットを25-22で先取する。
[*1 “サイドアウト” = 相手サーブから始まるプレーで得点を奪うこと] [*2 “ディグ” = 相手スパイクをレシーブすること] [*3 “ブレイク” = サーブ側のチームが得点を奪うこと] (力強くスパイクを放つ #4/古田史郎)

● 第2セット
このセット開始早々に相手OPをブロックするなど、絶好調の#4/古田史郎(OP)らの活躍により、埼玉に向きそうになる流れをなんとか堰き止めるヴォレアス北海道。
中盤からは、ブロック・ディグなどのディフェンスの連係を確実にしていく。
#10/白石啓丈(L)が1ラリーに2度の好ディグを見せ、最後は#4/古田史郎(OP)がキルブロックで得点したシーンは会場を大きく盛り上げた。
2ndテクニカルタイムアウト明けから勢いが増したヴォレアス北海道は、#20/戸田拓也(OH)がサーブにつくとノータッチエースを含む3連続ブレイクを奪うことに成功するなど、リードを広げ始める。
終盤はその点差を守り切り、25-22で第2セットも奪取した。
(得点後にコート上で声を掛け合うヴォレアス北海道の選手たち)

● 第3セット
3セット目も勢いに乗って行きたいヴォレアス北海道であったが、序盤からミスが目立ち、逆に埼玉に良い流れを渡してしまう。
埼玉#6/浜田(S)のブロックシフトを的確に突いたトス配給やブロックにより、大きく点差を付けられてしまう展開に。
ヴォレアスは#2/山口功太郎(S)・#14/チャンユーシェン(OP)の2枚替えで応戦。
山口はMBによるクイックを中心に試合を再構築、チャンは強烈なインナーアタックを見せ、チームを鼓舞するも、埼玉の粘り強いディフェンスに阻まれ、点差を縮めることはできず、15-25で第3セットを落とした。
(#13/佐々木博秋のレセプション)

● 第4セット
勝ち点3を獲得するため、絶対に落としたくない第4セット。
ヴォレアスは#13/佐々木(OH)に替えて、#5/家近滉一(OH)を投入。
お互いサイドアウトを獲りあう引き締まった展開となり、1stテクニカルタイムアウト明けに迎えた8-7の場面で、#5/家近滉一(OH)が早速起用に応える。
強いジャンプサーブで相手レセプション[*4]を乱し、3連続でブレイク。
[*4 “レセプション” = サーブレシーブ後の攻撃に転じるアタック]

一気に勢いづいたヴォレアス北海道は、この点差を維持し16-12で2ndテクニカルタイムアウトを迎える。
そしてついに、ここまで振るわなかったアタッカー陣が一気に目を覚まし、さらにリードを広げる。
最後までリードを保ったヴォレアス北海道が、第4セットは25-20で取り、セットカウント3-1で勝ち点3を獲得、9勝目を挙げた。
(#17/辰巳遼 のセットシーン)

試合終了後には、#8/渡辺俊介(L)の入団記者会見が行われ、ユニフォーム姿をメディア関係者およびライブ配信にて披露した。
(会見終了後の エドクラインHC・#8/渡辺俊介・降旗雄平GM)

Pick up PLAY

● 古田 史郎 [#4 オポジット]

相手のフローターサーブを、#10/白石啓丈(L)が#17/辰巳遼(S)へ返球。
最後は、#4/古田史郎(OP)が右利きオポジットとしては難しい、レフトサイドからクロス方向に向けて強いスパイクを打ち込んだ。
(第1セット/18-18同点時)

● 戸田 拓也 [#20 アウトサイドヒッター]

ヴォレアス北海道がリードを広げ、たまらず埼玉がチームタイムアウト。
そのタイムアウト開け、集中力を切らさずにいた #20/戸田拓也(OH)が、持ち前の強いジャンプサーブで、ノータッチエースで得点を重ねたシーン。
(第2セット/18-14リード時)

● チャンユーシェン [#14 オポジット]

このセット、序盤から大きくリードを広げられたヴォレアス北海道。
少しでも流れを変えたい場面での、#14/チャンユーシェン(OP)による得点シーン。
相手ブロッカーの体が横に流れているのを周辺視野で確認しながら、冷静にクロス方向に打ち分けた技ありの得点。
(第3セット/11-22相手リード時)

● 家近 滉一 [#5 アウトサイドヒッター]

この日のゲームポイントとなった最後の1プレー。
相手ジャンプサーブを好返球した#5/家近滉一(OH)がしっかりと助走を取り、キレのあるスパイクを打ち込み見事ブロックアウト。
自らのスパイクで試合を決めるんだ、という強い気持ちが籠もったこの日を第4セットを締めくくる印象深いプレーであった。
(第4セット/24-20リード時)

●あとがき
さて、本日の対戦カードは、、、
宮崎遠征時に0-3ストレートでの敗戦を喫した、大同特殊鋼レッドスターとの対戦です。

ヴォレアス北海道のホームゲームでは初めてとなる対戦であり、昨シーズンまでは見られなかった対戦カードとなります。

#18/後藤万澄(MB)の前所属チームであり、今シーズン唯一の黒星相手となります。
完全勝利のため、サポーターの皆さまのご声援を、よろしくお願い致します。

会場で、画面の前で、たくさん応援してください! We are VOREAS!!

2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 旭川大会
荒井建設 presents VOREAS HOKKAIDO 3rd HOME GAME

詳細はこちら

VOREAS HOKKAIDO Team Staff